Gとの対峙で妄想が止まらない。
(今日の話には若干過激な表現が含まれています。苦手な方はUターン願います)
仕事でね、色んな建物や店舗の床を機械使って洗ってるんですが、定期で入ってる現場のとある居酒屋さんにね、Gが大量にいるんですよね。
まあ飲食店だし、ここの店に限らず大体の飲食店はGと共存しているんだと思うんですよ。それはしゃーないことだと思ってます。
でもねその店、量が尋常じゃないんですよ。
まず建物自体が古いってのもあると思うし、店自体は1つのビルのテナントなんだけど、地下にあるというのも原因のひとつだと思う。あとはまあ……その店がある街自体が汚いことでそこそこ有名ってのも。Gだけじゃなく、ネズミもわんさか居るしね。
だからGが大量発生しているのも必然と言うか何というか。
街にはもちろん黒光りしてるデカいヤツもいるんだけど、その店にはチャバネのみが生息している模様。ボクらが店に入るのは閉店後なので、真夜中というのも手伝って、入ったらそりゃあもう……そこら中をウロチョロしとるわけですよ。
「ヒェェェェ……!!」なんて言ってられない。こっちは仕事がありますから。
ただね……仕事柄、洗剤を使うんですね。
察しの良い人は「あっ…」と気づくかもしれませんが、その洗剤というのはもちろん床の汚れを落とすものなんですが、ボクらが使っている洗剤はたぶん他の業者さんがあまり取り扱わないキツめの洗剤だと思うんですね。
汚れは良く落ちますが、洗剤と水の割合を間違えると、万が一床が渇いてしまった時に床が真っ白に濁ってワックスを塗る方が大変な思いをしてしまうという、少し扱いづらい洗剤です。
どのくらい扱いづらいかと言いますと、床洗浄で一番キツい洗剤で「剥離剤」というのがありまして、それは今まで塗布してきたワックスを全て剥がす時に使うものなのですが、それの1つ手前くらいのキツさ……ぐらいじゃないでしょうか。
大袈裟に言ってる訳ではなく本当のことで、その洗剤の原液をポタッとワックスが塗ってある床に垂らすと、すぐ拭き取れば問題ありませんが、少しでも時間が経つと垂れたところだけワックスがハゲてしまう程の大層な代物です。
床を洗う時はもちろん何十倍にも薄めて使いますが、知っている方は知っての通り、Gにとって洗剤は"猛毒"になるんですね。
ちなみに、なぜGが洗剤に弱いかと言いますと、Gの身体は油分で覆われていて、そこに洗剤がかかるとGの油分を洗剤が溶かしてしまうんですね。
食器についた油汚れにジョイ君が効くのと同じように(チョチョイのジョイやでぇ!)Gの油分にもジョイ君は効いてしまうわけです(ジョイ君以外でも効果はバツグンです)。
溶けた油分はそのままGの身体に浸透し、人間で言う毛穴みたいなところから洗剤が入り込んでしまい、そこから気管に入って結果窒息してしまう、という訳です。
中性洗剤でも少し時間はかかりますが、時間が経てば確実に天に召されてしまいます。
ヾ(:3ノシヾ)ノシ ←こんな感じでジタバタします。
そして、床洗浄で一番キツい洗剤と言われている「剥離剤」の原液。これをかけるとデカいGが一瞬で死にます。これは実際に実験したわけではなく、たまたま剥離洗浄をした現場で剥がしたワックスのヘドロを洗い場で流した時に、運悪くデカいGが遊びにきてしまって……。
ワシ「(ワックスヘドロ見ながら)ウヘー!ドッロドローだー! バシャァッッ!!」
G「」
しゅんころでした……。本当ごめんな……(´тωт`)
あ、でも!今この記事見てくれてる方は絶対真似しないでくださいね!
「剥離剤」は本当に強力で、ボクらでも原液は素手で触れません。
例え薄めて使っても、素手だともれなく手の皮が剥けますし、下手すれば爛れます。
だってたくさん油分を含んだGがしゅんころな訳ですから、人間の皮膚の油分なんて一発KOですよ。
家の中で使うのもダメです。壁や床の変色、傷みに繋がりますので、素人さんは安易に手を出さないようにお願いいたします。
話が脱線してしまいました。
戻りまして、お店に大量発生して床を這うチャバネを剥離剤の1つ手前のキツい洗剤で一緒に洗ってしまうとどうなるか。
……もちろん、死んでしまいます……_(´ཀ`」 ∠)_ <ホゲー
まあ……当たり前だわな。
もうボクは、この職種についてそこの店舗に通うようになってから、もう何百匹・何千匹ものチャバネGを殺……ころ……コロコロしてしまってます(可愛く言ってもダメ)
いやボクもGは好きではありませんよ。
でも好きでコロコロしてる訳でもないんです。
Gにも逃げれるんだったらさっさと逃げて欲しいわけです。
でもGをいちいち気にしてたら仕事どころではなくなるし、使ってる機械も半自動ですから、気づかないうちにやむなく巻き込んでしまって。
それに、お店側からすれば床洗浄と害虫駆除も担ってる訳ですから、どちらかと言えば有難いほうだと思うんですね。まあ、まだ見えない所にごまんといるでしょうから、ボクらのような一清掃員がやる駆除なんて微々たるものだと思うんですけどね。
それでも毎回思うわけです……。
これがもし、漫画『進撃の巨人』だとしたら……と。
言うなればボクら人間が巨人で、Gがエレン達だとしましょう。
ボクはGなんて食べませんけど(当たり前だ)、でも命を奪うことには変わりないですから、こう…ウイーンとね、機械を動かしてるとGがこちらの様子を伺ってジッとこっちを見てる時があるんですよ。
それが、巨人に対して(`・ω・´)キリッとした表情で立ち向かおうとしているのなら、こちらも受けて立とう!と思えるんですが、それが(((((゚д゚lll)))))ガクガクブルブル…としてる状態だと思ったら……もうねっ……もうねっ……!
こっちは「早く逃げて!今ならまだ間に合うから!」と機械の速度を落としながら時間を稼ぐんですが、これがまた何故か逃げないんですよ!
「お前らお尻で気配を感じ取るんじゃなかったのか!?」となけなしのG知識を振り絞ってGの脳内に直接語りかけてみるんですが、あまりの恐怖に腰が抜けてしまってるのか、諦めて死を悟ってるのかは分からないんですけども、時々ワンテンポ遅いヤツがいるんですよ!
それがまた人間くさくてね……。
そうか、Gにも色んな子がいるんだね、と。
きっとお前は小さい頃から周りに「トロい」とか「足が遅い」と言われたりしたんだろう、と。
きっとクラスリレーだと、一番最初に走らされてたんだろう?と。
ワシ「……(´・ω・`) (機械ウィーン)……ズシャァッッ!!」
G「」
あぁッ……!エレンGが……!(ネーミングよ)
惨い。惨すぎる。
こんな葛藤を毎回しながらも結局はコロコロしちゃってるから可哀想なんて言える立場ではないんですけどね、やっぱりこう……大人になるって複雑ですね。
小さい頃は命の大切さなんて分からなかったから、虫に対しても何に対しても「これをしたらかわいそう」とか「生かしてあげなきゃ」なんて思いもしなかった。
まあ、この年になってもそういうことが分からなかったら逆に危ないんですけど、ボクだってまさかGに感情移入する時が来るとは思いもしなかったですよ。
害虫駆除のお仕事をされている方は、どう気持ちを保っているんでしょう?
虫もそうですし、ネズミ駆除の方もいますもんね。
ネズミも一度、その店で大量発生して(本当に大変なお店なんですよ…)、店の中が捕り餅だらけになったことがあって。店に行く度、店長さんが「今週でもう50匹はコロコロしたで!」とか意気揚々と話してきて。
1回だけ捕り餅ごと捕まえているのを見たことがあるんですが、どうするのかな?と思ったら、まさかのそのままビニール袋に入れて口を縛って放置。どうやら翌日にビルの管理会社に持ってってもらうんだそうです。店長はその後帰ってしまって、ボクらは作業があるので店の中に取り残されて……。
キーキー、鳴くんですよ、ビニール袋の中で……。息ができなくて苦しいから。
でも自分は捕り餅にひっついちゃってるし、口も縛られてるから逃げられないしで、最初はジタバタ袋の中で鳴きながらもがいてるんですけど、結局途中から声がしなくなって、ボクらが帰る頃にはもう……。
その時からネズミが苦手になりました……。もう二度と見たくない。
弱ってく様をボクも見なきゃ良かったんですがね……やっぱり気になってしまうじゃないですか。ハァハァしてるんですよ、袋の中で。
あーもう……思い出しただけで……(´;ω;`)ウッ
屠殺は人間が生きていくためというちゃんとした目的があるから、しゃーない、と思えるんですが、害だと言うだけでコロコロするのは……どうなんでしょうね。
これもある程度はしゃーない、と一応は思えているのですが「害」というのが果たして明確な理由となりうるのかな?と最近思うようになってきて。
それでもこの職種を続けている限り、Gだけではなく色んな生き物の命を例によって奪ってしまうことになるんですけどね。
言いたい事が上手くまとまらないんですけど、自分の中で複雑な気持ちになったのでちょっと書いてみました。取り留めのない話で申し訳ない。
さて、大阪は今日は雨です。この雨が止んだら本格的に寒くなってくるようです。
そろそろ冬ですね。また寒い冬がやってきますね……(´・ω・`)
風邪などひかぬよう、気をつけてください。
それでは今日はこの辺で。
おわり。