じゆうちょう

大切にしたいから、忘れないために書いてます。普通なことから小難しい話題まで。雑多です。

営業は現場の作業員として動けなきゃいけないのか。

昨日仕事やったんやけど、現場に向かう途中の車内で、朝っぱらからよ?うちの社長が「今日飲みに行きましょう」って。今から仕事やってのにテンションだだ下がりですよ……。

昨日の現場は1日仕事なんです。朝からやって夕方に終わるような規模のデカい現場というか。それやのに、その上まだ社長と一緒に居らなアカンのかっていう。上司と飲むのなんて残業してるようなもんですやん。めっちゃしんどかったです。

 

しかもその飲み会の中でね、社長がまたアホなこと言うててね。

昨日の現場はちょっと人手不足で、現場側の担当者(現場監督みたいなもの)もガッツリ作業に入らなきゃいけなくて。んでそんな中、1人営業さんも現場に来てはったんですけど、その人が作業も出来ないただの営業マンだって社長が愚痴りだして。

いや、営業ってそもそもそういうもんでしょう?って言うたら社長が「いや、この業界はそれじゃアカンのよ。営業も現場に入って作業をしなきゃいけない時があるねん」と。

……は?( ゚Д゚)

何それ?営業が作業員として現場に入る?そんなん聞いたことないで?

と思いながら話を聞くと、まあ簡単な話、お客様のニーズに応えられる立場の営業が現場の事も把握出来ていれば、お客様からの突然の要望や追加要求などが出た場合、現場の段取りと照らし合わせてそれらに応えれるか応えられないかをすぐにお客様に伝えることができる、と。

言うなれば、営業が現場監督の役も出来れば、お客様も現場もニッコニコー!っていう、何ともお花畑な内容だったんです……。

うちの社長アホなんです。痛いほど分かってます。でもここまでアホやとはボクらも思いませんでした……(´・ω・`) 吃驚しました。本当に。

営業が現場に入って作業して、それでうまく事が運ぶんやったら当の昔にやってるし、そもそもお客様の相手する人間が現場に入ってどないすんねん誰がお客様の相手すんのよ?営業はお客様の相手しながら作業員としてもこなさなアカンて……アンタ鬼畜すぎません?営業の人間死なすおつもりですか?と。

 

これは別にボクらの職種に限った話ではなく、現場仕事全般に言えることで、営業の人間と現場の人間っていうのは、意見がぶつかることは絶対あるんです。絶対なくせません。なぜなら、見てる目線と優先順位が全く違うから。

営業はお客様目線ですよね。現場のことなど全く知らないお客様の理不尽で無茶な要望にいかに応えられるか、お客様を優先して考えるのが営業の人間の仕事です。

対して現場は現場目線。仕事内容は簡単に言えば、上から依頼された仕事をただこなすだけですが、決まった金額内で黒字にしながら人を雇い、作業員が気持ち良く作業できるようにと作業員を優先して考えるのが現場の人間の仕事です。

 

見てる景色が違うと、それぞれお互いの事情を優先しますから、それを押し通そうとするとそりゃぶつかりますし、ましてやその両方が納得するように?営業が?

無茶でしょ(笑)

もしできたとしても、営業側の言い分が優先になるでしょうな。だって実際、うちの社長が今でこそ現場で作業員として働いてますが、元は営業の人間でして、社長のやり方は営業の人間らしいお客様目線のやり方ですからね。

現場の人間に無茶をさせ犠牲にする最悪なやり方です。そんなやり方やっててもね、お客様は現場がどれだけしんどい思いをしてるかなんて知らないんですよ。だから次はもっと理不尽な無理難題を押し付けて来る。前に突然の思いつきを聞き入れてくれたから、今回も何とかやってくれるだろうとなめてかかって来るんですよ。

それをうちの社長は「次に繋がる」って思ってるみたいで。いい方に転がると。何ともおめでたい頭でしょ。営業上がりなんて所詮こんなもんですよ。現場の気持ちなんて何も分かってないし、何も分かってくれない。どれだけ長いこと現場で働いてても、根本が営業の考え方やから、社長自身の中ではまるで現場の人間と営業の人間が作業現場での言い合いバトルが繰り広げられてる訳です。

営業「やってくれ!頼む!」

現場「無理!しんどい!」

みたいな。そりゃもう葛藤だらけでしょうな。

それでも結局は現場が折れる形になるから呆れたもんですよ。どんだけお客を優先するねんてな。ボクらが休憩無しでやるのもそう。切羽詰まってくると現場の人間に対して営業は思うらしいです。「休憩なんか取ってる暇あったら手動かせよ!」と。

仕事は今日だけじゃないんやで?明日も明後日もしあさってもあるねんで?ここでこっちが無理したって、営業は何も痛くはないし、お客様はわがまま聞いてくれてラッキー!って思うだけやし。現場の人間が他の現場でしんどい思いするだけで、こっちには何のメリットもない。

それで疲れが取れんから身体がしんどなって、他の現場でも早よ帰りたいからってピリピリして部下に当たって。そうなったら現場の雰囲気なんて最悪ですよ。何の事情も知らない元請けさんや作業員は奇怪な顔してこっち見てるしね。本当に何がしたいんだか。

 

まあたぶんうちの社長が元々器用な人間じゃないので、下手なだけってのもあると思いますけど、やっぱ営業と現場というのはマルチでやるものではなく、それぞれが自分たちのやり方を徹底して行く方法が断然良いと思います。

ぶつかったらその都度、妥協することや宥める術を覚えりゃいいだけの話やし。知らなくても良い事情だってある。知ってしまったら葛藤が起きて自分がしんどくなって無駄に悩んでしまうから。

営業上がりでもうまいこと現場を仕切ってる人はごく稀に居てるんですけどね。でもガッツリ作業員として入るってことは無いですね。作業員に指示できるくらいの現場監督みたいなポジションの方が多いです。

みんながみんな器用なわけではないし、できる人はやったらいいけどそれを真似せえってのはちょっと違うんじゃないかと。強いて言えばですけど、現場上がりの営業ならば、根本が現場思考なのでまだマシかなと思うのですが……そんな人居るんかな?現場は総じて営業が嫌いですからね(笑)

まあボクら現場仕事だけに限ったことではなく、今の日本もそうです。お客にサービスしすぎなんですよ。お客は現場や裏方がどんだけしんどい思いしてるかなんて知らないし、知る機会もないんだから。

現場は現場の人間を労わってあげてほしいし、現場の味方でいてほしい。

そうじゃないと誰にも気づいてもらえないから。

 

今回はちょっと愚痴らせてもらいました。お目汚し申し訳。

今日は休みですが、明日はまた夜に仕事行きます。疲れを何とか取らねば。

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

おわり。