じゆうちょう

大切にしたいから、忘れないために書いてます。普通なことから小難しい話題まで。雑多です。

みんな予防のしすぎだと思う、今日この頃。

先日、同僚のオジサンがおじいちゃんになったとご本人から聞きまして。

初孫ですかー!いやあ、可愛いでしょうねえ。なんて話してて、オジサンも心なしか嬉しそうでした。

赤ちゃんを、婿が抱いたら泣き出して、俺が抱いたらピタッと泣き止むんや~って。早速自慢かよ……なんて思ったんですが、まあそこは。

しゃーない。なんせ初孫ですもん。

 

そんな話を聞きながら、話題は最近の育児の仕方について。時代的にも珍しくイクメンだったオジサンは、色々と今の親のやり方に文句があるようで、初おじいちゃん談話を聞かせてくれました。

オジサンの時代と今の時代で違いがあって、自分の時代と比べて色々と文句はあるようなんですが(紙おむつがもったいなく感じるとか、天花粉以外のクリームだのジェルだのに戸惑うなど)、とにかく「やったらダメなこと」そして「やらなくてはいけないこと」が余りにも多すぎて逆に引く、と嘆いてました。

ボクの周りにも子供がいる知り合いがいるのでそこそこ知識としてはあったんですが、オジサンのところの娘夫婦も、話に聞くとなかなかに徹底してましたね。

赤ちゃんを触るのは手を石鹸で洗ったあとアルコールで手を消毒してから、とか。お風呂上りには赤ちゃんの保湿をしてあげなくてはいけないようです。お風呂も赤ちゃん用のタライの中で入浴。首が座ってても、親とは別のお湯じゃないとダメらしいです。

外に出るときは(夏でも)冷え防止のため靴下は絶対履かせるし、少しでも陽射しが当たれば、例えばパーカーなど着ていればフードは被せ、タオルやブランケットなどで手足を隠し、首元の紐も引っ張ってできるだけ肌を露出しないように完全防具するそうです(夏でも)。日焼け止めも必須らしいですしね。

他にも色々、赤ちゃんをお世話するにはかなりの制約があるようですよ。

オジサンからすれば「やらんでいいことばっかり」なんですって。

実際自分はそこまでやってない(というかそこまで育児グッズがなかった)し、無くても自分の3人の子供はここまで育ったから、と。そして「俺が思うに、最近の育児って親が気にしすぎやと思う」と言っておりました。

 

でもまあそれは、ボクも薄々感じていましたよ。

ちょっと気にしすぎなんじゃないかなあ、と。

最近CMなどでも除菌だの滅菌だのホコリ・ダニの除去率99%の空気清浄機とか、なんかもう……それ自体がアレルギーのようになってません?と。

健康アレルギーというか、除菌ノイローゼみたいな。

ボクが個人的に一番不思議なのが、布巾を除菌するアレです。

昼くらいによくCMやるじゃないですか、いつもの布巾には雑菌がこ~んなに!って、テーブルに気持ち悪い物体くっつけてるCM。

言っとくけど、このCMやるまでお前らその気持ち悪い物体がくっついたテーブルで育ってきてるんやで!?下手したら赤ちゃんのときにオカンが布巾で拭いたあとのテーブル、何も考えずにペロペロしとるよ!?

それでも現在進行形で健康でいるんでしょう!?腹壊したことないでしょう!?

じゃあ大丈夫じゃろ!!……と。

 

逆にあんなの見せるから気持ち悪くなるんですよ。知らんでも害なかったことなのに。

も、もしかしたらテーブルの雑菌で亡くなった方でもいるんでしょうか……ボクが知らないだけで。

と、そんなボクの胸の内をオジサンに明かしましたら、意外なところで意気投合。

どうやら、オジサンも同じように思っていたようです。

「神経質すぎる」と。ただでさえ最近の若い子は食物アレルギーやらハウスダストやらで身体が弱いのに、そんなことしてたらもっと身体が弱くなる、と。

 

前に漫画で読んだのですが(本当かどうかは責任取れませんが)、最近の子供の食物アレルギーの多さやハウスダスト・花粉症の発症の多さは、余りにも清潔な環境で育っていることも原因のひとつだとか。

元々人間の身体には大なり小なりアレルギー反応は出るらしいのです。野菜などのえぐみ(例:ほうれん草や筍)とか、長芋の痒みとかもそうみたいですね。ホコリが出ると鼻がムズムズしたりくしゃみが出たりするのも。

もちろん、元々アレルギー体質の子供は昔からちらほらいましたが、ここまで多くはなく極少数でした。特に食物アレルギーの子はほんの少しでした。小学校でも牛乳がアレルギーで飲めない子なんてレアでした。

それが時代を経て、綺麗さや清潔さが重視されるようになりまして。ではそんな環境で育つ子供の身体の中では何が起こっているかというと、アレルギー反応をする成分が平和ボケ状態になってるんですって。

余りにも身体の中に入ってくるアレルゲンが少なくて。ヒマでヒマでしょうがなくて、でも自分たちは命の危険に関わる大事なお仕事をしている訳ですから休むに休めないんですよね。だから、今まで相手にしてこなかった成分をアレルゲンにして"気軽な気持ちで"攻撃する。これがアレルギー増加の実態だそうです。

その他にも、花粉症などは土からコンクリートの道に変わり、草木が無くなりビルや高層マンションなどが立ち並ぶようになったのも原因と言われています。花粉って普段は下に落ちる物らしく、落ちる場所が土だと花粉を吸収しそのまま土に返るらしいのですが、コンクリートは吸収できないようで、しかも高層ビルなんかがあると風の通りが限られている上に凄まじいので、そのままどんどんビュンビュンと飛んでってしまうようです。自然って偉大ですよねえ。

 

あと、これは持論なので、正真正銘の眉唾物ですが……ある程度、お金のある家の子供って身体が弱い子が多い気がします。逆に貧しい家の子供は元気でタフというか。鼻水垂らしてても風邪で寝込んだり休んだりするような子ってあんまりいなかったような……?

根拠は残念ながらありませんが、例に挙げますと、ボクの家は中流家庭で相方さんの家はどちらかというと貧しいほうだったようで、ボクの親はボクが風邪を引くとすぐ病院に連れて行ってくれてましたが、相方さんの家は熱が出たくらいじゃあ「ツバつけときゃ治る!」の一言で終わりだったと言ってました。

ですが、身体が大人に近づくにつれ、ボクの身体はどんどん弱くなっていく一方(ピーク時は慢性の貧血・低血圧に加え冷え性気管支喘息持ち、胃痛持ち、便秘、不整脈発症、etc...)で、次から次へと新しい症状が追加されていったんですが、相方さんは40過ぎまで風邪も滅多にひかず、生まれてから一度もインフルエンザにかかったことがない健康優良児そのものでした。

 

別に病院を非難するわけじゃないんですけど、人間って自然治癒力というものがありますよね。風邪やインフルエンザくらいなら自然治癒力で治せるんだと思うんです。それを身体がしんどいからと言って病院に頼っていては、自然治癒力が発揮されないまま薬で治してしまうわけです。

熱が出るのだって、咳が出るのだって、くしゃみや鼻水が出るのだって、理由があるから出ているわけでしょう?それを薬で抑えるということは、理由を無視したその場しのぎでしかない訳です。自分の治癒力関係ない。

病院に行くのはただ自分がしんどいだけではなく、他の人にも移してしまうから、という理由もあるでしょうけど、ボクはそれがダメだとか迷惑になるなんて一切思わないですね。うちの社長は本当によく風邪をひくんですけど、それで迷惑だとか移るから寄らないでおこうとか、一度も思ったことはないです。マスクしてなくても別に平気。

だって、風邪なんてどれだけ予防してたって、身体が疲れていて免疫力が低下してたらひく時はひきますし、免疫力の低下具合によって症状の大小も違います。

そうそう"予防"。これが先ほど話したアレルギーと似ていると思っていて、良かれと思って予防策を張っていては、せっかく自分の身体の中にある頑張る成分が平和ボケしてしまいそうじゃないですか?

最近になって、風邪の予防として"うがい"は効果が無いと証明されてしまいましたし、手洗いだって昔は手洗い用の石鹸なんてなかったですもんね。まあ今はノロウイルスみたいな怖い感染病が出てきていますから、手はしっかり洗ったほうが良いと思いますが、予防するのが賢い、全部が全部予防するのが良い、というわけでは無いとボクは思うんです。

病院に連れて行ってくれた親にはもちろん感謝していますし、そこに愛情も多少あったんだろうと思ってはいますが、何かあるとすぐ病院、というクセはあまりつけないほうが良かったのかな、とは思います。

それに身体が弱いと性格も少しひねくれる気がして。うちの母親が元々そんなに強いわけではなくて、母親の口癖は「身体が丈夫な人は弱い人の気持ちが分からないから」でした。確かに、実際自分がそんな身体になってみないとしんどい気持ちなんて分からないとは思いますが、毎年冬が始まる前に足繁くインフルエンザの予防接種受けに病院通っているのを見ると、うーん……何だかなあ……と。

まあそれだけお金があるってことなんでしょうし、そこに出し惜しみをしないという価値観の違いもあると思います。ボクは病院に通わなくなって身体が強くなった生き証人なので、大人になって多少体質が変わったというのもあるのかもしれませんが、やはりやり方次第なのではないかな、と思うようになりました。

今は結婚してから金銭面が苦しい日々が続いていますので、病院なんて贅沢はできなくて(面倒なのもありますが)、ここ10年近く風邪やインフルエンザで病院は行っていません。全て自力で治しています。

時間はかかるし、ダルいし、しんどいしで本当に苦痛なんですが、そこを乗り切ると大きな風邪は年に1度ひくかひかないかくらいの頻度ですので、苦しんだ甲斐があるというもんです。自力だとタダですからね!実家暮らしの頃は季節の変わり目が怖かったんですが、今はもう怖くないです。

 

なんか大幅に話がズレてしまいました……。オジサンの話は一体どこへ。

まあこれだけ言ってきましたが、小さな子供さんや年配の方はちゃんと病院行ったほうが良いと思います。命に関わることなので。ここに書いてるのは20代~50代までの話。

ちなみにうちの父方のばあ様は御年91歳ですが、病院嫌いのおかげかこれまで何事もなく、風邪知らずインフル知らずのバリバリ最強おばあちゃんでした。最近はさすがに年齢のせいでガタが来てしまっていますが、今でもお仕事は少しずつですが続けていますよ。すごいですね、大正生まれ。

 

それでは今日はこの辺で。予防は程ほどに!

 

 

 

おわり。