じゆうちょう

大切にしたいから、忘れないために書いてます。普通なことから小難しい話題まで。雑多です。

まずは布教ではなく、同好の人を探してほしい。

前に、野球場に見に来ていた観客の方に選手が飛ばしたボールが飛んでいき、そのお客さんが片目を失明をしてしまい、球団に慰謝料を求めたというニュースを聞きました。

結局、球団は約4000万円ほど支払ったと言っていて、コメンテーターの方々が色々意見を言っていました。その中に「みんながみんな、野球が好きで見に行っているわけではない」という言葉を聞いて、そう言われてみれば確かにそうだろうな、と改めて思って。

それとは少し違いますが、ボクは何年か前からずっと友達にあるバンドのライブに行こうと誘われているのですが、毎回それを断っていて。理由は単に、そこまでのファンじゃないから。まあ、簡単に行けるなら行こうかなってくらい。でもそのバンドは、チケットの倍率も相当高く、売り出して数分も経たないうちに売り切れてしまうというほどの競争率。

それだけ人気があるのなら、ボクみたいな1・2曲知ってるってくらいのにわかにもなれないようなヤツじゃなくて、本当に好きで行きたい人に行ってほしいし、席を譲りたいと思う。

そして、何と言っても、行って後悔したくないんです。

何千円も使ってチケットを買って、何万円も使って会場に行って、人ごみに紛れて2時間弱のライブを、生の音楽を全身で感じてそれを本当に楽しめるんだろうか、と。

もし楽しめなかったとき、友達に何て言えばいい?楽しかったとウソを言えば、きっとまた誘ってくるだろうし、楽しくなかったと言えば、そのバンドにも友達にも失礼だし。後悔したら、きっと自分を責めるだろうし。そんなに安いお金じゃないから、大切なお金だから尚更。

自分の好きなものを好きになってもらえるよう広める行為、布教と言うらしいですね。それってとても良いことだとは思うんだけど、さっきの野球場のことみたいに、万が一怪我をする可能性のある会場にまで連れていく場合は、どうなのかな……と思います。

怪我をされた方もお金まで請求するくらいだから、きっと最初からあまり乗り気ではなかったのでしょう。自分から行きたいと言って請求までしていたのならクレーマーと一緒ですしね。

元々、同じモノが好きな人を探すのではダメなんでしょうか。どうしても布教活動をしたいものなんでしょうか。○○を好きな人がもっと増えれば良いと本気で思ってるんでしょうか。売れっ子になったらなったで、もっと競争率が高くなって苦しくなるのは自分なのに。

まあ、好きなものが違うと理解を得るのは難しいですからね。きっと今のボクにはわからないのでしょう。でもやっぱり押し付けは良くないと思います。

人の幸せも人が良いと思うものも、みんな違ってみんないい、ですよ。

他人がとやかく言えることではない。

友達にも「きっと楽しいと思うよ!」「絶対好きになるよ!」と散々言われているのですが、ごめんなさい、デスボイスはちょっと……。

あーいうのって、会場のみんながヘドバンしてる中で1人だけ棒立ちしてても良いものなんでしょうか。目立ちませんかね、ステージから。はたまた後ろや横から。ヘドバンしている人の乱れた髪や動きに巻き込まれるのは正直ちょっと……。

 

犯人探しみたいなことはしたくないですが、こういう場合は誰が悪いんでしょうね。誘ったほう?断らなかったほう?球団や選手は絶対悪くはないでしょう?

今回、球団がお金を払ったのならもう仕方のないことでしょうけど、クセになりませんかね……?絶対クレーマーみたいなのが出てくると思います。過去に○○の選手が打ったボールが当たって怪我をした人が後々請求してくるとか。今回のが払う対象になるんなら、俺のも払ってくれよ、なんて言う輩も出てきそうですよね。

それか、今回だけ特別だったとか?どこかの偉い人の身内か何かで、払わなかったらまずいような人だったとか……。いやもうこんなの考え始めたらキリがないですね。

何でもそうですが、自分の好きなものを、自分が同じくらい好きになってもらおうとはしないほうが良いですね。野球ならばテレビで一緒に観る、から始めたほうがいいと思います。

そして、イヤなら断る。断れる相手ならちゃんと断る。断れない相手ならもう腹を決めなければなりませんが、スポーツ観戦ならウソでも良いから怪我した人が過去に居ると言ってなるべく断る。

誘うほうも、相手が興味を示さない限り誘わない。それから「機会があればぜひ」という言葉は決して興味を示しているわけではありません。社交辞令です。そこの見極めも大事です。相手に興味があるないに関わらず、自分が一緒に行きたいから、というのは理由にはならないです。そんなジャイアニズム、今の時代は流行りません。

 

断り続けて早3年くらいになりましたが、未だに懲りずにライブに誘ってくる友達に少々苛立ちを感じ始めてきたボクでした。

 

 

おわり。