じゆうちょう

大切にしたいから、忘れないために書いてます。普通なことから小難しい話題まで。雑多です。

マスクの有無と礼儀について。

ここ何年かで花粉症になる人が増えたり、隣国からの汚染物質や黄色い砂、はたまた新型インフルが流行ったり風邪をひいたりなどでマスクを着用する人が多くなってきましたね。今では高性能な立体マスクからオシャンティなマスクまであったりして、日本人にとっては常備品として需要が広がっているマスクですが、そのマスクのことでちょっと思うことがあり、書いておこうと。

先日仕事で、大企業のビルへ出向くことがありましてね。ボクらにとって新しい現場だったので、責任者や元請けさん方とはその日が初の顔合わせだったわけです。何日間か一緒に仕事をさせてもらったのですが、最終的にボクらは元請けさんの素顔を一度も見ないままその現場を終えてしまいました。

元請けさんはマスクをしておられたんですね。この時期ですし、花粉症が酷かったのかもしれません。が……一度だけでもいいから顔を見せてもらいたかったですねー。ま、これから月1で施工にお邪魔することになったので、どこかで素顔を見かけることもあるでしょう。

しかし、やっぱり初の顔合わせ、挨拶のときくらいは外してほしかったですね。

事情は詳しくはわかりません。大企業ですし、風邪や乾燥予防のためにマスク着用を義務付けられているところもあるでしょう。先に言ったように花粉症の症状が気の毒なほど酷い方だったのかもしれません。

風邪をひいていて、外して移したら逆に迷惑がかかると思っていたのかも。こちらが下請けだからとなめられていたのかもしれませんね。ま、こんなこと推測で言ってたらキリがないです。

でもね、一瞬外すこともできなかったかな、と思うのです。

挨拶のときに帽子を取るように、握手をするときに手袋を外すように、初対面の人と会うときはマスクを外すのが社会の礼儀なのでは?とボクは思うのです。

花粉症が酷い知り合いの方の話によると、マスクを一瞬でも外すと外したところから花粉が入り、そこからくしゃみが止まらなくなるそうです。それはもう、大変だそうで。それはさすがに堪えますね……くしゃみも体力使いますもんね。ボクもそこまで酷くはないものの花粉症がありますので、お気持ちは理解できます。

でもね(しつこいかな)、マスクは外したほうがいいです、やっぱり。

礼儀は大事です。丁寧なのに越したことはありません。本当に花粉症が酷くて、お医者さんにマスクを外さないよう言われているとか、絶対に外せない事情があるのであれば最初に言ってほしい。

「こういう理由のため、本日はマスクのまま失礼します」と。

この一言があるかないかでは印象が全く違います。なければないで、深く気にすることは無いですが、あったほうがより良い、これが礼儀・気遣いと言うものです。

マスクって、犯罪に使われやすいでしょう。理由は顔の大部分を簡単に隠せるからです。帽子もそうですね。恥ずかしかったり、気まずかったりするときに帽子を深く被る動作をしますよね。

顔を隠すというのは、何か後ろめたい気持ちがあったり、詳しく顔を見られる、コミュニケーションを拒絶するという無言の表れに取れます。

仕事でオフィス職だったり屋内でする職業ならまだしも、外部の方と会うような職種でマスクを着用するときは、いつも以上に気をつけたほうが良いと思います。できるならばマスクを外す、外せないならば一言詫びを入れるか、それ以外のことに気を配る努力をしたほうが良いと思います。マスクをしていると声が篭るので、言葉をはっきりと発するとか、滑舌をより良くする、声を少々大きめにする、など。目つきも気をつけたほうが無難ですね。

 

花粉症は甘えだ、と言う声が何年か前に少しだけ話題になりましたね。決して甘えではありません。アレルギー症状だし、仕方のないことです。ただ「仕方のないことだから」と花粉症を言い訳にするのは違うと思います。

心の中ではどれだけ開き直ってても構いませんが、相手にもそれを通すとなるとまた違ってきます。「仕方のないこと」というのは本来、諦めや許しの意で使われていますね。自分で自分自身に向かって使って良い言葉ではありません。誰かに言ってもらって初めて許されるのです。

あの元請けさんが開き直ってたのかどうかは知りませんが、もし「花粉症なんだからマスクくらい外さなくてもいいでしょ。察しろよ」というような気持ちで着用していたのなら、それは甘えと取られても仕方のないことです。この「甘えだ」という声も、現に誰かが遅刻や早退の理由に花粉症を出す方がいたのではないでしょうか。それが頻繁だったら尚更。会社にとっては堪ったもんじゃないですね。

 

どんな事でもそうですが、マナーや礼儀がなっていない人がいるから、ちゃんと常識を持ってしっかりやっている人までもが巻き込まれて酷い言葉を浴びせられたりするもんです。頑張っている人が気の毒です。

そうならないためにも、礼儀をしっかり弁えて周りの人に迷惑をかけないように気張っていきたいですね。

 

 

おわり。